ヨコタのそれはそれ、あれはあれ。

ヨコタの感じた日々のあれこれ

running

地球が(もしくは俺自身が)止まった事によって慣性のまま宙を飛び続けている。
恥知らずの男女を上から見下ろす。
余計な勘ぐりをしたせいか、バランスは崩れたかのように見えた。

世は灼熱との報。
人人がバターのように溶けていく様を見ていた。強化ガラスの内側から。

石を投げようとしたのを堪える。

手のひらに収まる、この何でもできる我々の第二の脳は時間を知らせるのみで、世界が動いているかは教えてくれなかった。

俺は生唾を飲む。

駆け出したい欲求を抑え世界を再び動かす方法を考える。

そのいくつかは徒労に終わる。


気の狂った男女はアイスペールを使うのをやめ、耳に音楽を充てがう。

ネジを回しただけでは時は動かない。

革命に気付いた一派がこちらに向かってくる。
それに向かってこちらも突っ込むしかない。
錆びれた鉄の塊を乗りこなして向かう

ピンク渦巻く街も、獣漂う森も抜けよう。
横目で見てはいけないとバスガイドがこっそり俺に告げ口した。

ためを想って渡した太陽が君を溶かしてしまうような日々でも、会いたいと思うのはエゴだろうか。
眼前にあるのはその光だ。
飛び込め!飛び込め!

ためを想って祈った結末が君を泣かせてしまうような日々でも、会いたいと思うのは罪だろうか。
眼前にあるのはその標だ。
いいのだろうか

ガラスの内側からではうまく歌えない事を言い訳にしていいのだろうか