ヨコタのそれはそれ、あれはあれ。

ヨコタの感じた日々のあれこれ

いつも最低いつも最低最高最低

日記を付ける習慣が俺にあるなら、今この瞬間の事はいの一番に日記に認めるんだろうと思った。

人の刺すような視線、視点の定まらないまま見つめる便器の底、歪んだ君の表情。
日々の最低なんて、どんな最低を知っていても、山手線のように、何度だって俺の前に現れては更新していく。

でも俺は知っている。俺は自ら最低の渦の中に飛び込む事もある。(同じ"趣味"の人もいたら嬉しい)
喜んでではない。
俺はいつだって最低の浅瀬に使っていたいのだ。
我々は本来最高になれる。本当にいとも簡単に。
ただ最高の時に最低になりたくはない。それは最悪な事で、もう立ち上がれない、再起不能だとまで思う。
だから浅瀬につかる。とかげのしっぽ切り。
ハイリスクハイリターンなのだ。

最高最低最高なんてアルコールでもなきゃやってられない。

そう、思ってた、確かに、今までは。

深夜の道を歩く。
酒気を帯び、7月の湿度をのせた、君の淡い肌を照らしたのは、夕暮れのオレンジの太陽でも、凛と光る夜月でもなく、さびれた俺の街の覇気のない街灯だった。
それでも、浅い最低に照らされた君があまりにも綺麗で、それはあまりにも最高だったわけで。

最低の中にある最高もあれば、最高の中にある最低だってある。

あの瞬間、自分がカメラの道に進まなかった事を少し後悔した。