ヨコタのそれはそれ、あれはあれ。

ヨコタの感じた日々のあれこれ

衝動を焚きつけないで

日々はジェット機のように過ぎたと思えば、ほろ酔いのふわふわなあの感じのままゆったりと流れてたりする。


所謂、暇疲れというのに疎い僕は、案山子の様に立って時間の流れを見てたりする。
ぼーっとしてる事は案外少なかったりして、儚い意識の中をゆらゆら遊泳したり(時に妄想ともいう)、昔や未来を覗いたりしては、いつの間にやら時間が過ぎていった。

今という時に今を見るのは意識的にするかすこぶる楽しい時ぐらいしかない。

そういう時の暇つぶしって大抵みんな人間観察したりするらしいが、(僕もしていると思ってた)どうやら自分には不得意な事がわかった。
思いの外神経を使う趣味だ。



日雇い派遣のバイトを最近よくする。
みんながライブ見たり、そういった会場の設営のバイトだ。
派遣バイトの空気は正直言ってとても悪い。
あれはとことん簡略化されたカーストの縮図だな。

バイトがバイトにキレたり、嫌味や悪口。
仲のいいグループを作れた時点でカーストのトップに立てる荒い環境。
そういうのを見ると転校初日の変な疎外感のアレに近いものを感じる。


変にプライドがあるので関わらない様に今日も案山子になってみたり、音楽を頭の中で流したりした。

今日のfmヨコタのプレイリストはどうやらandymoriらしく永遠とandyを聞いていた。



ああ、こんな夕暮れの空の下愛を愛を唄う
ただ、君のことを思って愛を愛を唄う
そうだ僕は
臆病者だ



始発が動き出す頃バイトが終わって閑散とした水道橋のホームに向かう階段の途中、自分が下り専用の階段を上っているのに気が付いた。
なんとなく、本当になんとなく1段目からやり直して登り専用の階段を2段飛ばしで駆け上がった。



なんだか疲れてしまったね
参ってしまったね
心の声は届かない
どんなに近づいても



新宿で乗り換える頃には煩い静寂はなくなって通勤と通学の人間で慌ただしかった。
新宿から調布までは遊び疲れた男女が多かった。



ヨコタは出来ることより出来ない事の方が多い。
ヨコタがいないと世界はもっとスムーズに回るか何にも変わらないかのどっちかだなんてよく思う。
卑屈なんかじゃなくて、事実そうだと思う。
でもヨコタは出来る事は人より出来る自信があるよ。

偉い。
でもみんなも立派に偉い。

偉いってなんだ?


ちゃんと生きてる事。


ちゃんと生きるって何?


頑張る事。


頑張ってない様で(極論の話)その時の精一杯はやってるよね。

みんな偉い。

みんな精一杯に失敗するし成功もするよね。
偉い偉い。

ヨコタは今を見る案山子だよ。
衝動を焚きつけないでくれ。
足の根を折りながら畑を飛び出したくなるから。


マザーテレサ、カンジーヒトラーだってなんだっていい。
どうかダメなところも残さず愛しておくれ。
そうじゃないと僕がちゃんと愛せないよ。


最寄りに着いた。
録画したけもなれでも見よう。